メッセージ2018

誰もが自分の色で、思い思いの未来を夢見、描けるよう願いをこめて「いろえんぴつプロジェクト」は、はじまりました。

どんな境遇にある子どもたちにも「夢見る力」を持ってもらいたい。

子どもたち一人ひとりに、生きていくエネルギーとしての「想像力」を失って欲しくない。そうした願いを“むかし子どもだった”おとなたちが共有し連携して生まれたのが「いろえんぴつプロジェクト」です。


人生に困難なことが起きた時、精神的に追いつめられた時、人は希望を持ちにくくなりますが、現状を変えることのできる未来を夢見るには「想像力」が必要です。

「想像力」が豊かにあれば、苦難があっても現状を変え、生きていくことを肯定的に捉え、他者を受け入れることもできるようになるのではないでしょうか。

しかし残念なことに、子どもたちが身近で感受性を育てる場も機会も少なくなり、生活環境や経済状況によっては、心の成長を育む体験にも格差が生まれています。 


「いろえんぴつプロジェクト」は、さまざまな表現活動、芸術活動を通して、生身の人間が放つエネルギーを伝え、子どもたちの(そしてむかし子どもだったおとなたちの)想像力が「生きていくエネルギー」を育んでくれるよう願いを込めて、創造的活動を行なっています。


いろえんぴつプロジェクトとして行われる公演やイベントは、誰もが参加できるよう、

どんなプログラムも参加費無料で実施されています。このプロジェクトを持続可能にし、

より多くの地域、子どもたちに届けるために、ぜひサポーターになってください!


子どもたちの明日に希望をつなげたい

それが「いろえんぴつプロジェクト」のはじまりです

きっかけは、1996年の初演以来、長きに渡ってさまざまな地で公演を行ってきた舞台劇

「グレイッシュとモモ」の20周年目でした。

1996年の初演当時、生き辛さに喘ぐ子どもたちに「生きていくエネルギーとなる想像力を失わないで」

と伝えたくて創作されたこの作品は、20年という時が過ぎ、時代が変わっても色あせることなく

「いまの人々」に伝える力を持った作品です。

「さあ、20年目に何ができる」と、長年作品に携わって来たおとなたちは考えました。

20年目の感謝の気持ちと、いま、生き辛さを抱える子どもたちへのエールをどうかたちにする?

深刻な経済格差、生活格差により、子どもの感受性を育む環境にない家庭も増えています。

さまざまな体験こそが育てる子どもたちの感性を守りたい。

そしてはじまったのが「いろえんぴつプロジェクト」です。

芸術体験、表現体験を通して、その人の中に眠る想像力を引き出す活動です。

どんな環境の中にあっても、生きていくエネルギーとしての「想像力」を失ってほしくない。

感じること、考えること、伝えること、そして希望を持つことの大切さと

かけがえのない、一人ひとりの「心」が出会えますように。

そうした願いを込めて、プロジェクトはスタートし、2017年に第1回目の公演が実現しました。

学校の体育館での「グレイッシュとモモ」公演は、地域の中で誰もがいっしょに観劇できるスタイル。

体育館といえども舞台のクオリティは高いまま、観劇無料の公演です。

限られた条件の中で、連携と創意工夫がつくりあげるクリエイティブな空間。

プロジェクトには多種多様な「できること」で手をあげてくれる人や団体が参加しています。

「いろえんぴつプロジェクト」の活動は、いまを生きる子どもたちを対象にしていますが、

むかし子どもだったおとなたちも「子どもの仲間」です。

どうぞ遠慮せずに子どもたちといっしょに、泣いたり、笑ったり、びっくりしたり、

それぞれの想像力を発揮してほしいと思います。

そして、できればサポーターとなっていっしょにプロジェクトを育てていただけませんか?

クリエイティブな喜びを、子どもたちとシェアしましょう!

 

いろえんぴつプロジェクト

プロジェクトリーダー 堤真理子