以下の公演は終了しました
地域の誰もが足を運べる「学校の体育館」という空間には、
たくさんの可能性があります。
赤ちゃんが泣いている、走り回る子どもがいる、
壁に寄りかかる人、寝転がって観る人、車椅子の人・・・
それぞれのペースで気ままなスタイルでありながら、
どこにいても、そこにいる皆と物語を共有できる。
それが、体育館という広い空間の魅力です。
劇場での上演を模倣するのではなく、
この空間でしかできない創作現場をつくることは、
とてもクリエイティブな作業であり、
体育館公演にはさまざまな可能性と魅力が満ちています。
2015年、川崎市立柿生中学校の教頭先生(当時)から
演劇集団激弾BKYUと、現いろえんぴつプロジェクトのメンバーに依頼がありました。
「感性豊かなうちに、本物の舞台芸術に触れてほしい、そういう機会をつくりたい」
試行錯誤はそこから始まりました。
どうしたら限られた条件の中で、低コストでもクオリティの高い舞台を、
学校の体育館につくることができるか?
演出家をはじめとする舞台スタッフ、企画を動かす制作スタッフ、
そして実際に体育館を舞台に表現する俳優陣が、共にアイデアを出し合いました。
学校の先生方、生徒さんたちの協力を得て、この初めての試みは大成功。
現在の体育館公演スタイルの原型が出来上がりました。
その時の上演作品が、1996年の初演から長年多くのファンに愛されてきた、
「グレイッシュとモモ」という作品です。
2016年「グレイッシュとモモ」誕生から20周年を期に
「いろえんぴつプロジェクト」がスタートし、その翌年には川崎市立今井小学校で
「学校の体育館がみんなの劇場になる日」が生まれました。
この公演は、地域の中で誰もがいっしょに観劇できるスタイル。
体育館といえども舞台のクオリティは高いまま、
子どもも大人も観劇無料の公演です!